ここでは「アクリル板」を使って「フォトフレーム」を自作する方法をまとめたものです。
この記事を読むことで
アクリルフォトフレームの作成図面(CAD)
色紙用フォトフレームの作り方
ポストカード・写真用フォトフレームの作り方
を知ることができます。
アクリルでフォトフレームを作りたい!
という方は是非最後までご覧ください。
※ 製作環境・使用するもの・使用ソフト等は以下の通りです。
加工環境:レーザー加工機
アクリル:アクリサンデー
透明ジョイナー:アクリサンデー
スティックジョイナーねじ:耐食性 アクリルねじ、ナット
CADソフト:Autodesk Inventor
もちろん、アクリルカッター、アクリル用エンドミルでの穴あけ等で代替可能です。
※ CAD、stl、dxfファイルなどが欲しい方は、お気軽にDMしてくださいね。
それでは始めていきますね。
色紙用アクリルフォトフレームの作り方
まずは色紙用のアクリルフォトフレームを作ってみます。
色紙は厚みがあるので
色紙上面
色紙側面
色紙下面
の3部構成で作成します。
色紙用フォトフレーム表面のCAD
では早速色紙用フォトフレームのCAD(寸法)を作成していきましょう。
フォトフレーム表面×2つ
今回作成するサイズ感は「ミニ色紙」サイズ(縦×横=約120×136)になるので寸法は以下のようにしました。
縦×横:161×177(mm)
ビス用の穴:φ4 各角から10.5mmの位置
穴の径は、今回「アクリサンデー:スティックジョイナー」を使用するためφ4mmとしています。
この図面を手持ちのアクリル板の厚さ分押し出して、フィレットを掛けます。
今回は「2mm透明のアクリル板」を使うので、フィレットも2mmとしました。
手加工でも「やすりがけ」すれば問題なく丸めることは可能です。
色紙用フォトフレーム側面のCAD
続いて、色紙用フォトフレームの側面のCAD(寸法)を作成していきます。
本当は側面のフォトフレームを一つのアクリル板で作ってしまいたいのですが、さすがにアクリルが勿体ないので4分割してフレーム部を作成します。
フレーム1×2つ
まずフレーム1は上図のように作成しました。
の長方形に
が上図のように角に追加されている形です。
ねじ止めのφ4mmと各角から10.5mmの位置というのは必ずフォトフレーム上面の寸法と同じにして作成しましょう。
同様にフレーム2も作成します。
フレーム2×2つ
寸法は
の長方形に
が上図のように角に追加されている形です。
色紙用フォトフレームのアセンブリ
作成したCADデータをアセンブリして、実際にねじ止めの径が正しいかなどを確認します。
おおよそ、良い感じだとわかるので、CADデータを出力してレーザー加工します。
手加工の場合は、アクリル板に目印を付けてインパクトドライバーで穴あけをしましょう。
色紙用アクリルフォトフレームの組み立て
作成したアクリル板はこのようになりました。
組み立てる前に、「アクリル用の研磨剤」などで磨いておくと綺麗なフォトフレームになります。
3つのアクリル板は「アクリサンデー:スティックジョイナー」を使用します。
使用している「スティックジョイナー」はこれ↓
フォトフレームとして飾るなら、Sサイズと、足用の二回りほど大きいスティックジョイナーが必要です。
お近くのDCMカーマ等に売っていると思います。
写真用フォトフレームの作り方
次に、写真用フォトフレームを作成していきます。
写真用フォトフレームの場合、対象が紙なので、側面は作成しません。
写真用フォトフレームのCAD
さっそくCAD(寸法)を作成していきましょう。
今回作成する写真用フォトフレームのサイズ感は「ポストカード」サイズ(縦×横=約148×100)になるので寸法は以下のようにしました。
縦×横:188×140(mm)
ビス用の穴:φ4 各角から10.5mmの位置
穴の径は、お好みのサイズにします。(上記のようにジョイナーを使うならφ4mm)
この図面を手持ちのアクリル板の厚さ分押し出して、フィレットを掛けます。
先ほど同様「2mm透明のアクリル板」を使うので、フィレットも2mmとしました。
写真用フォトフレームの組み立て
先ほどと同じように組み立てますが、全く同じではつまらないので
を使用してみました。
プラねじなので、透明感がより増すので写真を際立たせることができると感じました。
ナットで絞めているだけなので「タコ糸のような紐」を使えば、壁に立てかけることができそうです。
(これをやりたいのでタコ糸のような薄くと丈夫な紐を買おうと思う)
以上アクリルフォトフレームの作り方でした。
是非、お気に入りの写真などを自作フォトフレームに飾ってみてはいかがでしょうか。
お疲れ様でした。