ここでは「Adobe Character Animator」 とAI音声を無料で使用することができる「CoeFontSTUDIO」を使って、VTuberを作成&配信する方法を紹介します。
前回に引き続きチュートリアル04ということで、今回は、当初からの目標であったVTuberで配信するまでの方法をまとめました。
この記事を読むことで
・CoeFontSTUDIOの基本的な操作方法
・Character Animatorでリップシンクの計算
・Character AnimatorでVTuberを完成させる方法
などを知ることができるので
という方はこの機会に是非チャレンジしてみてください!!
気になる箇所があれば、目次からジャンプしてもらうと効率的かと思います。
また、こちらの記事は私のYoutube動画のテキストをベースに書き起こしたものになります。
※多少、書き方は変えています。
テキストベースが良いという方はブログで、動画ベースが良いという方はYoutubeよりご覧ください。
また、実際の完成イメージにもなるので、参考にしていただければと思います。
それでは早速始めていきましょう。
Character Animator準備と命名
まずはCharacter Animatorを立ち上げて、VTuber作成の準備をしていきます。
Character Animatorでデータの準備
Adobe Character Animatorで既に準備されているキャラクターを使用するか、当サイトのチュートリアルでキャラクターを自作した方はそちらを準備します。
と画面を切り替え
をクリックしてタイムラインにシーンを追加します。
すると、タイムラインにシーンが追加されるので
トランスフォームからキャラクターの位置(XY座標)やスケールを調整します。
今回は左下にキャラクターを配置しました。
これで、キャラクターアニメーター側の準備は完了です。
キャラクターの名前をVTuber用に命名
続いて、VTuber作りをする上で最も大事であろう、キャラクターの命名です。
こだわりがなければ、好きな名前で良いと思います。
参考までに、私が命名したときは
当サイト名:takuのアトリエ
願望:ブログ見てほしい、PV数上げたい
という二つから
と変形させました。
そのほかにも
・バーチャルユーチューバーっぽい名前メーカー:診断メーカー
・VTuberデータベース(個人一覧)
などで調べてみると、面白いかもしれません。
CoeFontSTUDIOでAI音声を作成する
キャラクターの準備、名前が決まったら、CoeFontSTUDIOで音声を作成していきます。
話す内容を文字に起こす
まずは、原稿をテキスト・文字に起こします。
Wordやメモ帳など、テキスト入力できるものなら何でもOKです。
私はこんな感じで、サラッとまとめました。
CoeFontSTUDIOから音声をダウンロード
原稿が書けたら、CoeFontSTUDIOに登録し(Googleアカウントで簡単に登録できる)、合成音声をダウンロードしていきます。
テキストの入力、削除、AI音声の確認などができたら
すると、テキスト入力した音声ファイルを一つにまとめてダウンロードすることができます。
1つのテキスト入力ボックスには200文字という字数制限があるので、適宜ダウンロードしながら進めましょう。
CoeFontSTUDIOでの注意点
CoeFontSTUDIOを使う上での注意点が2つほどあります。
まず1つ目は、こちらの想定している読み方と違う「読み」をしてしまうことです。
例えば
と音声が出力され、こちらの期待した読み方とは違う音声になってしまいます。
そのため、英字入力はなるべくカタカナ(上記テキスト原稿の赤枠)にするのが良いと思います。
誤読がないよう、確認しながら進めましょう。
続いて2つ目は、「声の高さを調整」のスライダーを変えている場合に、「テキストを削除」をクリックしてしまうと音声設定した項目まで削除されてしまいます。
※声の高さを2段上げても、削除してしまえば設定はなくなるということ
なので、声の高さを変化させている場合は、随時、テキストをコピー&ペーストしながら進めると、設定を保持したまま作業を進めることができます。
これを繰り返していき、全ての音声ファイルがダウンロードできたら、Adobe Character Animatorの画面へ戻り、編集を追加していきます。
Character Animatorで編集する
ダウンロードした音声ファイルは、Character Animatorのファイルがあるフォルダに移しておきましょう。
CoeFont音声からリップシンクを計算する
まずはCoeFontSTUDIOでダウンロードしたAI音声を、Character Animatorへ読み込んでいきます。
でプロジェクトへ音声ファイルを読み込ませます。(ここでは.wavファイル)
そしたら、タイムラインへ音声ファイルをドラッグ&ドロップしてシーンにも追加します。
シーンへ音声ファイルを追加したら、音声ファイルから自動でリップシンクテイクを計算させます。
※ リップシンクテイクとは、音声に合わせて口に動きをつけることをいいます。
まずは
を選択して、オーディオベースのミュートを「-36dB」にしておきます。
そしたら、タイムラインの音声ファイル(下記では.wavファイル)を選択し
をクリックしましょう。
すると、自動でリップシンクが適用されます。
あとは実際にリップシンクが適用されているかを、口の動きを見ながら確認します。
動画からも分かるように、多少違和感はありますが、問題なく適用されていることが分かります。
録画および頭の動きを計算する
リップシンクが適用できたら、あとは録画などで頭の動きを反映させます。
赤丸の録画ボタンから、録画して体全体に動きを加えてもいいと思いますし
というCharacter Animatorの機能を使っても良いかと思います。
Character Animatorの「頭の動きを計算する」を使用した感じでは、頭が揺れすぎると感じたので、実際のカメラから動きを付けた方が自然だなと思いました。
Character Animatorでビデオを書き出す
ここまでできたら、最後に動画を保存・書き出していきます。
背景画像をタイムラインに挿入している場合
ファイルメニューから
をクリックし
背景透過(背景画像なし)の場合
ファイルメニューから
をクリックします。
すると、Adobe Media Encoderが立ち上がるので
をクリックしてエンコーディングを開始しましょう。
エンコーディングが完了したら、動画が所定の場所(PATH)へ保存されます。
あとはAdobe Premiere Pro などの動画編集ソフトで音声付きキャラクターの動画を読み込めば、Youtubeで皆さんが見ている動画のようなVTuber活動ができるようになります。
高校、大学でAdobeソフトを使える環境にある学生さん、仕事柄Adobeコンプリートプランを契約しているクリエイターさんで、時間や興味があるかたは是非チャレンジしてみてください!
お疲れ様でした。