ここでは「Adobe Photoshop 2020」を使って海の加筆方法を紹介する記事となります。
海ってどうやって描けばいいの?
どうしたら魅力的な水面が描けるの?
と言った疑問を解決できます。
学べる内容
✔ 海の加筆基礎
✔ 魅力的な水面の表現
今回はこれらの要素を使いつつ作成していくので
という方は是非一緒に作ってみましょう!
また
という方は実際に手を動かしながら学んでみるのも良いと思います。
気になる箇所は目次からジャンプしてもらうと効率的かと思います。
それでは始めていきましょうか。
海加筆の基礎
まずは海加筆のための手順を見ていきましょう。
基本的な考え方は雲の加筆と同様、不透明度を下げて加筆していくのですが、海特有の質感があるのでそちらも紹介していきたいと思います。
海のグラデーション
まずは海の下地となるグラデーションを作成していきたいと思います。
新規レイヤーを作成して、グラデーションツールから下図のようなグラデーションになるように設定しましょう。
とくにこれ!といった色はなく、自分好みの色を選んでいただければよいかと思います。
Shiftキーを押しながら、ドラッグすると垂直にグラデーションをかけることができるので、特に意図がなければ、垂直にグラデーションをかけたほうが綺麗に見えると思います。
続いて、このグラデーションの色味を調整するために、ボケの強いブラシで加筆していきます。
上図のように、新規レイヤーを作成してから、不透明度を下げて色を足していきます。
ボケの強いブラシはPhotoshopにデフォルトで入っている「ソフト円ブラシ」で構いません。
色の境目が気にならない程度に加筆してしまいましょう。
波の加筆を加える
続いて、波の加筆をしていきます。
波加筆のポイント
濃いまたは薄い色
不透明度を下げる
左右非対称、先っぽは鋭角
となるように意識して加筆していくと、より波に近づくと思います。
大雑把に波の加筆ができたら、小さめの波も加筆していきます。
ブラシの大きさと不透明度を下げて、横方向に線を重ねるイメージで加筆すると良いかと思います。
(個人的にこのイメージで描くのが一番よかったため)
後は色味を調整しながら、描いていきましょう。
そうるすと、ある程度、波の質感を出せると思います。
海の立体感を追加する
上記のように波の加筆をして、より海に近い雰囲気を演出しました。
ですが、まだ立体感に欠けていると思うので、海の立体感を出す2パターンの方法を紹介していこうと思います。
*上図の上部を表現する方法になります。(これが完成したものです。)
ノイズを使った海の加筆
まず新規レイヤーを作成して、描画色を青色[RGB=36、155、216]として塗りつぶしツールで塗りつぶします。
次に「フィルター」→「ノイズ」→「ノイズを加える」を選択し
ノイズ設定値
量:400%
分布方法:ガウス分布
グレースケールノイズ:チェックを入れる
として青っぽいノイズを作成します。
続いて、「フィルター」→「ぼかしギャラリー」→「パスぼかし…」を選択します。
選択するとぼかしツール画面に表示が変わるので「基本ぼかし」の「速度:50%」としてOKをクリックし適用させます。
するとノイズが全体的に横方向にボケて長細くなると思います。
このレイヤーの描画モードを「覆い焼きカラー」などに変化させると、水面の揺らめきを表現することができます。
色の明暗が強い又は弱い場合は塗りや不透明度を変えることで調整します。
フィルター:ストロークを使った海の加筆
こちらは簡単にできるので、かなり便利です。
まず新規レイヤー作成し、立体感を出したい箇所に波の加筆と同じ容量で線を加筆します。
加筆ができたら、「フィルター」→「フィルターギャラリー」を選択して
フィルターギャラリー設定例
ブラシストローク:ストローク(スプレー)…ここは各自変えてもOK
ストロークの長さ:18
スプレー半径:23
としてOKで適用させると、ノイズで作成したような雰囲気を表すことができます。
少し違和感がある場合は、ストロークの長さやスプレー半径を大きくしたり、ストロークを適用したレイヤーの塗りや不透明度を下げて調整しましょう。
余力があれば、描画モード:スクリーンなどで太陽光の反射を加筆してみるとより良い「海」を作成できると思います。
お疲れ様でした。