「世界のエリートが学んでいるMBA必読書50冊を1冊にまとめてみた」を読んだ感想・書評まとめになります。
経営・マーケティング戦略を学びたい人は必読と言っていいほど、まとまった内容になっています。
MBA必読書について
ここでは「世界のエリートが学んでいるMBA必読書50冊を1冊にまとめてみた」を読んで
僕自身が大事だな、使えるなと思った戦略や考え方を抜粋して紹介したいと思います。
経営戦略や行動心理学を知っているのと知らないのでは、ものの見方が180度変わってくるので
知識として蓄えておくことをオススメします。
MBAとは
そもそもMBAとは何を意味するかご存じでしょうか?
MBAは「Master of Business Administration」、経営管理学修士の略称になります。
ビジネススクールと呼ばれる経営学の大学院課程を修了した人に与えられるビジネス「学位」のことです。
会計・統計、マーケティング戦略、経済など経営に必要な科目を学んでいるため、MBA卒業後の年収はトップで約2000万円もらっているそうです。
参考:[MBA取得後の年収データ] 海外と日本では1000万円以上の差額
この「MBA」ですが、実務経験を積んだ上で取得する場合は「EMBA:Executive MBA」となります。
国内にもMBAの国際認定を受けているビジネススクールがあるので興味があれば調べてみてください。
MBA必読書から学ぶオススメ戦略
それでは、「世界のエリートが学んでいるMBA必読書50冊を1冊にまとめてみた」を読んだうえでの
オススメ戦略・思考をまとめたので紹介します。
アダプト思考
MBA必読書を読んだうえでこれだけは外せないと思った思考法になります。
アダプトとは英語では「adopt」で「適合・順応する」という意味です。
このアダプト思考とは本の言葉をそのまま借りると
計画に時間をかけすぎるな、失敗を恐れずトライ・アンド・エラーで、どんどん新しいことをやれ
(引用:MBA必読書)
と紹介されています。
要は、計画通りに進むことはほとんどないから
問題が見つかったら、その都度対応していこうね
という考え方です。
いつまでも計画を立てていたり、悩んでいると、私たちはいつしか失敗する原因を探し始めてしまいます。
そうすると、この計画は没だからといった具合にネガティブループになりかねません。
失敗をしてからが、本当のスタートになるのです。
どこを改善すれば良くなるのか?
今起こっていることに順応=アダプトしながら進めればいいということです。
最初から、計画通りで上手くいく人は99%はいません。
どこかで必ず問題が起こるでしょう。
この変異にどうやって「アダプト」するかが鍵を握るわけです。
何か始めようと悩んでいるなら、まずは失敗すると分かった上で
どんどん新しいことに挑戦してみましょう。
企業戦略論~VRIO
MBA必読書でオススメしたい戦略論です。
企業が他社と比べてどこが強みなのかを明確にし、そこから戦略を練りましょうというもの。
一見当たり前ですが、私たちは強みを100%「可視化=文章化」して相手に伝えることができるでしょうか。
そんなときに役立つのが「VRIO(ブリオ)」です。
このVRIOを使って企業の強みを可視化し、戦略を立てやすくしましょう。
1.価値(Value)
顧客から見て「価値」があるかです。
例えばパン屋さんで「当店はオリジナルメニューが豊富です」といった場合でも
顧客が、このオリジナルメニューに価値を感じなければ、価値がないのと同じになります。
作る側は良いと思っていても、顧客が価値を見出せなければ、当然買ってもらえないということです。
2.希少性(Rarity)
希少性があるかです。希少性があると購買意欲が上がるからです。
簡単に思い浮かぶものと言えば
「期間限定・季節限定」という言葉に私たちは弱いですよね。
これも、この季節しか食べる・買うことができないという「希少性」を利用したものになります。
3.真似のしにくさ(Inimitability)
真似がしにくい・難しいかです。
いくら強みがあるからといっても、簡単に真似できてしまったらアイデアを取られてしまうのと同じです。
これは「参入障壁」に例えられ、皆が真似できないからこそ希少性が生まれ、価値がつくというものです。
なので、何かを開発・設計する場合は、参入障壁の高い物を作ることが推奨されます。
4.組織的(Organization)
組織的な仕組みがあれば、その組織内で自分だけでなく
部下にも作ってもらうことができるので、生産性を上げることが出来ます。
仕組みさえ作ってしまえば、効率よく売ることができます。
これらのVRIOを踏まえたうえで企業戦略を行っていくと、ターゲット層やセールスポイントを明確にすることができますよね。
顧客開発
MBA必読書で顧客理解が大切だと実感させられた考え方です。
これは本書でも登場するシリコンバレーの元シリアルアントレプレナーで、スタンフォード大学・カルフォルニア大学などでスタートアップの立ち上げ講座等を持っている
「スティーブン・G・ブランク」は
製品開発ではなく、顧客開発をしろ
(引用:MBA必読書)
と述べているのです。
どういうことか?
これは需要に応じて製品を開発するのではなく
本当に買う顧客が存在するのかを検証し、顧客の要望を満たすように製品開発を行う
ということです。
要するに順序が逆なのです。
ヒットしそうな製品を開発して、顧客に売るのではなく
こんな製品が欲しいという顧客がいるかを調べてから、製品開発をする
ということです。
「顧客開発」から製品を作っていれば
顧客からの満足度が高いのはもちろんのこと
買う顧客に対して製品を作っているのだから、必ず売れるという保証までついてきます。
なので、まずすべきことは顧客がいるのかを検証することが大切だということです。
以上「世界のエリートが学んでいるMBA必読書50冊を1冊にまとめてみた」でした。
僕自身、目新しいことが多くてすごく勉強になった1冊でした。
この本には他にも紹介しきれていない戦略や思考法がたくさん載っているので
新鮮な感覚で読み進めることができると思います。
お疲れさまでした。