ここでは「Adobe Photoshop 2020」を使って上記の画像手順を紹介する記事となります。
作成手順が分かりやすいように、12枚の画像を用いて「分かりやすく」を重視しました。
学べる内容
✔ 水玉模様のパターン
✔ 写真からパターンを作成
✔ パターンのカラー変更
今回はこれらの要素を使いつつ作成していくので
という方は是非一緒に作ってみましょう!
また
という方は実際に手を動かしながら学んでみるのも良いと思います。
気になる箇所は目次からジャンプしてもらうと効率的かと思います。
それでは始めていきましょうか。
水玉模様パターンの作り方
Photoshopを開き、「新規作成」から「幅:100×高さ:100」のファイルを新規作成しましょう。
パターン元を作成する
新規ファイルを作成したら「Ctrl+Shift+N」(Macの方は「Command + Shift+N」)で新規レイヤーを作成しましょう。
作成したレイヤーに正円を描いていきます。
ツールバーから「楕円形ツール」を選択して「Shiftキー」を押しながらドラッグしましょう。
円の詳細は「オプションバー」(下図上部の赤枠)から設定します。
今回は
オプションバーの設定
塗り:黒 / 線:なし
W:30px / H:30px
としました。
正円を描くことができたら、レイヤーの中央に配置します。
背景元のレイヤーと楕円形1レイヤーを選択し
移動ツールのアイコンから中央揃えにする
これだけで中央揃えが可能です。
パターンをスクロールさせる
先ほどまでで、パターン元の正円を作ることができました。
なので、このパターンをスクロールしてパターン指定したときに広がりを持たせていきます。
「楕円形1」のレイヤーを選択しWindowsの方は「Ctrl+J」でMacの方は「Command + J」で楕円形1のレイヤーを複製します。
複製したレイヤーにフィルターを適用していくので、レイヤーを右クリックして「スマートオブジェクトに変換」をクリックしましょう。
「フィルター」→「その他」→「スクロール」を選択してパターン元をスクロールさせます。
スクロールの設定
水平方向(H):+50pixel
垂直方向(V):+50pixel
未定義領域:ラップアラウンド(巻き戻す)
を選択してOKで適用させます。
すると四端にパターンの1/4がそれぞれ表示されます。
ここまでできれば、あとはパターンを定義するだけです。
背景:白のレイヤーを非表示にして「編集」→「パターンを定義」をクリックしてパターンを保存しましょう。
これでパターンの作成が完了しました。
パターンで塗りつぶして背景画像を作る
それでは実際にパターンを使って背景を作成していきましょうか。
まずはPhotoshopを開き「新規作成」から「幅800×高さ600」のファイルを作成します。
Photoshop右下の「斜め◒マーク」をクリックして調整レイヤーの一覧を表示させ、「パターンで塗りつぶし」を選択します。
するとウィンドウが開くので「比率:100%」としてOKをクリックしましょう。
すると、作成したパターンで塗りつぶされ、均等に並んだ水玉模様が作成されます。
これだと物足りないという方は、先ほどまでと同様に「塗りつぶし」で水玉模様のレイヤーを作成しますが、パターンで塗りつぶしの比率を「比率:200%」と大きくしておきましょう。
そうすることで、大小の水玉模様を作成することができます。
「パターンで塗りつぶし」ウィンドウは「パターンレイヤー」のサムネイルをダブルクリックすると表示できるので、後からでも調整可能です。
最後に色付けして終わりにしましょう。
パターンを適用してレイヤーの余白部分でダブルクリックすると「レイヤースタイル」ウィンドウが開きます。
そこから「カラーオーバーレイ」を開き描画モードを「スクリーン」とすることで水玉模様へ色付けすることができます。
今回は緑っぽい「#57ff05」の色味を使って装飾をしましたが、各自好きな色を試してみてください。
また水玉模様のデザイン作成方法は他にもたくさんあり、当サイトでも紹介しているので興味があればご覧ください。
写真を元にしたパターンの作り方
Photoshopでは写真からパターンを作成することも可能なので紹介していきますね。
写真からパターンを定義する
まずパターン元をPhotoshopで開いたら、「クイック選択ツール」などでケーキの周りを選択します。
選択範囲に背景色を含む可能性があるので「選択範囲」→「選択範囲の変化」→「縮小」をクリックして選択範囲の修正を行いましょう。
選択範囲を決定できたらWindowsの方は「Ctrl+C」、Macの方は「Command + C」でコピーしておきます。
これで写真から使用するパターンを決めることができたので、パターン定義できるように先ほどと同様に設定を加えていきます。
新規作成で「幅:100×高さ:100」のファイルを作成してWindowsの方は「Ctrl+V」、Macの方は「Command + V」でペーストします。
すると新規レイヤーとして先ほど選択した写真が表示されます。
このままでは大きすぎるので、Windowsの方は「Ctrl+T」、Macの方は「Command + T」で自由選択状態にしてスケールを調整します。
スケール調整ができたら、背景色レイヤーとパターン元のレイヤーを選択して中央揃えしましょう。
中央揃えできたら、「Ctrl+J」(Macの方は「Command + J」)で複製して、複製したレイヤーをスマートオブジェクトに変更した後に「フィルター」→「その他」→「スクロール」を適用してパターンを保存するだけです。
パターンの保存ができたら、水玉模様のパターン同様「パターンで塗りつぶす」をクリックしてパターン背景を作成しましょう。
カラー変更可能なパターンを定義する
先ほど作成したパターンの色を変えたいときもあると思うので、そちらも紹介します。
まずはPhotoshop右下から調整レイヤー「白黒」を新規作成して、パターンの色味を白黒へ変えていきます。
今回は「レッド系:―1 / グリーン系:20」として白黒にしました。
白黒に変わったら、改めて「編集」→「パターンを定義」から白黒パターンを保存します。
このパターンを適用し、レイヤー余白でダブルクリックすることで「レイヤースタイル」を開きます。
レイヤースタイルの「カラーオーバーレイ」で「描画モード:スクリーン」として色を変えることで写真模様のパターン色を変えることができます。
~さいごに~
パターンの定義は「編集」から簡単に作ることができるので、Photoshopを学習する上でパターンにしたいものがあれば、今回の方法を使って保存しておくと良いと思います。
また、Photoshopを使って
Photoshop未経験だけど、実践的な内容を効率良くマスターしたい
グラフィックデザインに本格的に取り組みたい
画像編集を実例を交えつつマスターしたい
という方は「株式会社シーモスデザイン」さんの技術系通信講座「Photoshop CC 通信講座」がオススメです。
お疲れ様でした。