ここでは「Adobe Photoshop 2020」を使って上記の画像手順を紹介する記事となります。
作成手順が分かりやすいように、13枚の画像を用いて「分かりやすく」を重視しました。
学べる内容
✔ 選択ツールと動かし方
✔ 覆い焼き/焼き込みツール
✔ ブラシツール
✔ 逆光を使った「虹」の作成
今回はこれらを使って作成していくので
という方は是非一緒に作ってみましょう!
また
という方は下記の「目次」からジャンプしてご覧ください。
作成に使用する画像は「Pexels」というサイトからダウンロードできるので皆様が使用したい画像を選んでみましょう。
*無制限で無料ダウンロード、メアドなどの新規登録不要です。
それでは始めていきましょうか。
島を作成する
空想世界をお題にするので、雲の上に「島」がある画像を作っていきますね。
下準備として使用する画像をPhotoshopにドラッグ&ドロップしておきましょう。
選択ツールで切り取り&結合
まずは岩山を「クイック選択ツール」を使って切り取っていきます。
今回は簡単に作成したかったので、岩山が2つ映っている下記の画像にしました。
岩山のレイヤーを選択した状態で「Ctrl+J(macの方はcommand+J」で岩山のレイヤーを複製します。
上図のように岩山を「クイック選択ツール」で選択したら
「Ctrl+C」でコピーし「Ctrl+V」で貼り付けると、選択した部分が新しいレイヤーとして作ることができます。
*参考:上図のレイヤー1、2
図形の上下左右反転は
「編集」→「変形」→「垂直方向に反転/水平方向に反転」をクリックすることで可能となります。
*Photoshopでも「ショートカットキー」の設定をすることができます。(Alt+Shift+Ctrl+K)
ですが、Photoshopのショートカットキーは数が多いので、新しく割り当てようとすると「既に割り当てられています」と表示され困った経験があります。
なのでPhotoshopでショートカットキーを新しく割り当てる場合は、自分の使いやすいように割り当てましょう。
草むらも同様に「クイック選択ツール」を使って切り取っていきます。
補足ですが、選択ツールで選択範囲を消したい場合は「Alt+クリック」で選択範囲を消せます。
また、選択範囲の解除は「Ctrl+D」で解除できるのでショートカットの定着がまだの人は覚えておきましょう。
また図形の向きや大きさ(スケール)場所を変更したい場合は、対象のレイヤーを選択した状態で
「Ctrl+T」をクリックすると自動変形選択画面になるので(下図の青枠)、適宜ほどよい大きさや位置に配置しましょう。
*このドラゴンはブラシツールを用いたもので、3章から紹介しています。
岩山と草むらを程よい大きさと場所に設定できたら、「レイヤーを結合」していきます。
岩山から草むらのレイヤーを「Ctrlキー」を押しながらクリックして、一つ一つ選択するか
選択したい範囲のレイヤーの中で一番下(上)のレイヤーをクリックし、「Shiftキー」を押しながら一番上(下)をクリックして選択範囲を下図のように選択します。
この状態で右クリック→「レイヤーを結合」を選択して、レイヤーをまとめます。
また、ショートカットキーもあるので覚えておくと、効率UPできます。
「Ctrl+E」で選択しているレイヤーを結合
「Ctrl+Shift+E」で表示しているレイヤーを結合
焼き込み/覆い焼きツールで仕上げる
上記までで、島ができたら明暗を調整していきます。
左にあるツールバーから、覆い焼きツール/焼き込みツールを選択します(もしくはショートカットキーの「O(オー)」)。
ツールバーに焼き込みツール/覆い焼きツールがない場合は
上図の赤枠で囲ってある「・・・」を左クリック長押しをします。
するとアイコンが変わり、その一覧が表示されます。
「ツールバーを編集・・・」をクリックしましょう。
このようなウィンドウが表示されるので、ツールバーに表示したいツールを予備ツール欄からドラッグ&ドロップでツールバーに持ってきて完了です。
*ツールの右側に表示されている英数字は「各ツールのショートカットキー」なので覚えておくと操作が速くなりますよ。
各ツールをすごく簡単に要約すると
覆い焼きツール/焼きツールの効果
✔ 覆い焼きツール:塗った箇所が明るくなる
✔ 焼きツール :塗った箇所が暗くなる
となります。
すごく自然な形で明暗を調整できるので、かなり使い勝手がいいですよね。
ブラシツールを使う
今回は空想世界ということと、単純にドラゴンを使いたかったという願望でドラゴンを入れました。
このドラゴンですが、「FBrushes」というサイトからブラシのテンプレートをダウンロードすることができます。
しかも、無料で登録不要!ということでダウンロードしました。
使い方は簡単で、ダウンロードしたらブラシツールを選択した状態で
上図から⚙(歯車)のマークをクリックします。
するとウィンドウが開くので、「ブラシを読み込む」を選択し読み込むだけです。
あとは、好みのものを選択してクリックするだけでドラゴンが表示できます。
ブラシを使う際は、ブラシの色で色味も変えれるので便利ですよ。
*2020/05/04追記
ブラシツールの便利なショートカットキーを知っておくと非常に効率アップに繋がるので是非ご覧ください。
「虹」を作成する
これが醍醐味なのか分かりませんが、虹を簡単に作れる方法になります。
ブラシで「虹」を作るorダウンロードがありそうですが、今回は「逆光」を利用して作っていきます。
逆光のレンズフレアを利用する
まずは「新規レイヤーを作成」→塗りつぶしを黒
としてから、「フィルター」→「描画」→「逆光」を選択します。
するとウィンドウが出てくるので上図のような明るさと位置に合わせてOKを押します。
拡大すると、逆光のレンズフレアの中に虹の円になっている箇所があるので
「なげわツール」、「多角形選択ツール」を使って虹が出来ている部分を囲っていきます。
選択できたら、「Ctrl+Shift+I」で選択範囲を反転し「deleteキー」で不要な箇所を削除していきます。
この虹のあるレイヤーを選択した状態で「描画モード」→「スクリーン」に変更します。
レベル補正などで修正
虹を切り取ってモードをスクリーンすると、まだ白色の余白が残ってしまいます。
ここでは「調整レイヤー」から「レベル補正」を選択し色味を濃くします。
また、消しゴムツールで不要な部分を消していきます。
薄っすら虹を残したい場合は「消しゴムツール」の「不透明度」を100%から下げることで薄っすらした虹を描くことができます。
あとはおまけですが、調整レイヤーから「カラールックアップ」を選択し
3D LUT ファイルから「Crisp_Warm.look」を設定します。
これを設定することで、画像全体のトーンを統一化できます。
また、調整レイヤーの「レベル補正」からも色味を調整して作成した画像にあった色味に仕上げれば完成です。
「虹」は使う場面も多いと思うので、この機会に是非覚えてしまうと良いかもしれませんね。
また、Photoshopを使って
Photoshop未経験だけど、実践的な内容を効率良くマスターしたい
グラフィックデザインに本格的に取り組みたい
画像編集を実例を交えつつマスターしたい
という方は「株式会社シーモスデザイン」さんの技術系通信講座「Photoshop CC 通信講座」がオススメです。
お疲れ様でした。