ここでは「Adobe Photoshop 2021」で使えるショートカットキーのまとめを紹介します。
ただPhotoshopのショートカットキーを紹介するだけでは、Adobe 公式のショートカット一覧と変わらないので
・実務経験(サムネ作成)
・イラスト制作の経験
を元に、日頃から使用しているショートカットキーをまとめました。
Photoshopは使い始めて1年程ですが、仕事やブログ、学業、趣味で毎日使っている程にPhotoshopは愛用しています。
なので
これからPhotoshopを学習する方
Photoshopの作業効率を上げたい方
に参考にしていただければ幸いです。
それでは早速、Photoshopで作業効率を上げる 個のショートカットキーを見ていきましょう。
操作・ファイル(F)関連のショートカットキー
まずはPhotoshopを使う上で必須となる操作・ファイル関連のショートカットキーから見ていきましょう。
これを知らずに、マウス操作で保存を行っていると体感3~4倍ほど時間を損していると思うので、使ってみることをオススメします。
Photoshop操作のショートカット
新規ドキュメントの追加
Command + N
Ctrl + N
新規ドキュメントはいわゆる「.PSD」の新しいファイルを作るイメージです。
マウス操作で「ファイル➡新規」で良くないか?と思う方もいると思いますが
・マウスを「ファイル」まで移動&クリック + 新規を選ぶ&クリックする4つの工程
と考えると、どちらに手間がかかるか明らかですよね。
なので、Photoshopを開いている状態で、新規ドキュメントを作る機会があれば上記のショートカットキーを使うことをオススメします。
※ 工程数の多い少ないがあれ、慣れた操作の方が安定する!楽だ!ということもあるので、強制するものではないことをご理解ください。
新規レイヤーの追加
Command + Shift+ N
Ctrl + Shift + N
こちらも必須レベルで知っておきたいショートカットキーの一つです。
正直「マウス愛用勢」からしたら
から新規レイヤーを追加した方が早いよね!と思うかもしれません。
実際、私もその通りだと思います。
ですが、このショートカットキーを知っておくだけで良いことが「3つ」あります。
1:右手に連絡・資料確認のためスマホを持っていても、新規レイヤーを作れる
2:左手でショートカットを押しながら、右手で他のレイヤー操作の準備ができる
3:というか両方の手で新規レイヤーが作成できる(´・ω・)
なので、こちらも必須でショートカットを覚えましょう。
全体画面の表示
Command + 0
Ctrl + 0
これはもう知らないとPhotoshopを使っているなんて恥ずかしくて言えないレベルのショートカットキーになります。
拡大縮小した画像を、一発で全体表示へ戻してくれます。
作成したイラスト・サムネイルの全体像を見るときに非常に便利ですので、今から直ぐに使ってみてください。
ファイル保存・書き出しのショートカット
ファイル保存、書き出しに関して、ただ紹介するだけでなく私の実体験も踏まえて、ショートカットの便利さを紹介していきますね。
ファイルを保存する
Command + S
Ctrl + S
これはPhotoshopのショートカットキーというより、大半のソフトで「Ctrl+S」は保存という設定になっているので知っている方が多いと思います。
「Ctrl+S」はお手軽に上書き保存をすることができるので、作業を途中で止める・1つのパーツ、作品が完成したときは必ず「Ctrl+S」で上書き保存する習慣をつけていますね。
※ノートパソコンでPhotoshopを使っていると、PCスペック不足で「被写体抽出」する際にPhotoshopが落ちたことがありました。
それで保存していなかった部分は、全てやり直しということがあったので(-ω-)/
Web用に保存(書き出し)する
Command + Shift + Option + S
Ctrl + Shift +Alt + S
この書き出しのショートカットキーは、書き出しの際に必ずといっていいほど使う機能になります。
Photoshopで作った作品を出力するときに「Web用に保存」のショートカットキーである上記を使うことで
JPEG、PNG、GIFなどの拡張子変換画像サイズの変換(リサイズ)
画質の設定
などの設定が一つのウィンドウ内で完結するので非常に使い勝手が良いのが特徴です。
Photoshop使い始めたばかりの時期から知っておくと、作業効率は何倍にも跳ね上がりますよ。
レイヤー関連のショートカットキー
続いて、レイヤー関連のショートカットキーをまとめました。
こちらも知っておくとレイヤー操作の効率を上げることができるので、早速紹介していきますね。
よく使うレイヤー関連のショートカット
レイヤーをグループ化
Command + G
Ctrl + G
名前の通り、レイヤーをグループ化するショートカットキーです。
レイヤーを追加しすぎると逆に見にくくなるので、同じ部類のレイヤーは1つのグループにまとめておくとスッキリ見やすくなります。
グループ化の方法は
1:Ctrl(Command)もしくはShiftを押しながら、対象レイヤーをクリック
2:レイヤーが選択された状態でグループ化のショートカットキーをクリック
になります。
初めてという方は是非試してみてください。
自由変形をする
Command + T
Ctrl + T
こちらは、レイヤー操作の中で絶対に覚えておきたいショートカットの一つになります。
自由変形させたい対象のレイヤーを選択した状態で上記のショートカットキーをクリックしましょう。
すると青色の枠で対象が囲まれ、自由に移動・回転・変形をすることができます。
テキストの移動や回転などはサムネイル制作でも毎度使っているので、Photoshopを始めたらまずは知っておきたいショートカットになりますね。
選択範囲を解除する
Command + D
Ctrl + D
被写体抽出や、物体抽出、色抽出を行ったときに作成される「選択範囲」ですが、削除しないとずっと残り続けるのが「選択範囲」のめんどうな点
それを一瞬で解決するのが上記のショートカットキーになります。
使用する場面は限られるものの、制作をしていると必ず出番がやってくるのでこちらもMUSTで覚えておきましょう。
対象レイヤーの複製
Command + J
Ctrl + J
対象レイヤーの複製は「Ctrl + C(Command + C)」(俗に言うコピペ)と違い
点です。
コピー&ペーストで複製すると、対象レイヤーと別の位置にペーストされてしまい、位置を戻す・揃えるのに一苦労します。
そんなときに上記のショートカットキーを使うと、整列したレイヤーを簡単に作成することができます。
また
にも良く使う機能なのでこちらもMUSTで覚えておきましょう。
レイヤーを結合する
✅ 対象レイヤーの結合
Command + E
Ctrl + E
レイヤーの結合は複製のレイヤーを対象に
ときに使い、Ctrl + G(Command + G)と違って
という点が利点だと思っています。
グループ化でレイヤーをまとめると、そのグループを対象とした「フィルター処理」ができません。
(下図参照:フィルターの項目が灰色で選択できない状態)
したがって、結合したレイヤーに対して、フィルターをかけたい場合などで重宝するショートカットキーなので、こちらも覚えておきましょう。
✅ 表示レイヤーすべてを結合し、新規レイヤーとして作成
Command + Shift + Option + E
Ctrl + Shift +Alt + E
こちらは先ほどの結合とちがい、
をします。
この機能を使うことで、画像を一つのレイヤーにまとめれることはもちろん
「モード:スクリーン」や「フィルターの追加」を行うことで、作成した画像の後味を追加することも可能です。
こちらは使う機会が限られるものの、知っておくと仕上げの+αとして役立ちますよ。
対象レイヤーの色合いを変えるショートカット
ここからは、レイヤーの色合い変更についてのショートカットキーの紹介になります。
対象レイヤーの色相・彩度を変える
Command + U
Ctrl + U
対象のレイヤーの色相・彩度を変えることができ
ことで対象のレイヤーの色相・彩度・明度をスクロールバーの色と同じ色味にすることができます。
本来は「編集>色調補正>色調・彩度」と選択しますが、自分が良く使う色調補正機能のショートカットは覚えておくと作業効率が上がると思います。
特に
Ctrl + M(Command + M):トーンカーブ
Ctrl + U(Command + U):色相・彩度
は使用頻度が高いと思うのでオススメです。
ただ一点だけ注意点があり
ため直しが利きません。
直しなどが必要な場合はレイヤー項目の右下の
から各調整レイヤーを追加するようにしましょう。
ファイル全体をRGB⇄CMYK変換する
Command + Y
Ctrl + Y
RGB⇄CMYK変換と聞いてピン!とくる方は多くはないと思うので少しだけ補足すると
だと思ってください。
CMYKは減法混色と呼ばれる表現方法で、ポスター制作では必須の知識になります。
新規ドキュメントの段階でCMYK表現にしておけば良いのですが、忘れてしまったときにこのショートカットを使うと、瞬時にCMYKを確認できるので紹介をしました。
しっかりとしたポスターの作成する場合は「編集>プロファイル変換」からRGB⇄CMYKの変換を行いましょう。
ツール関連のショートカットキー
ここからは、ツール関連のショートカットを紹介してきます。
幅広く使うツールのショートカット
ブラシツール( B )
キャンバス内で右クリックすることで
ブラシのサイズ・硬さ
ブラシパターン
の設定を開くことができます。
ブラシパターンで、インパクトのあるイラスト・サムネや、背景の描画もできるのでPhotoshopを使うなら、ブラシパターンもある程度ストックしておきましょう。
消しゴムツール( E )
これは言わずわかる消しゴムツールです。
レイヤーをラスタライズしていれば、基本的にすべて消しゴムツールで消すことが可能です。
消しゴムツールの「不透明度を変えてグラデーションをつくる」こともイラスト制作では使うことがあるので(人によると思いますが)、ショートカットを知っておくと便利です。
塗りつぶしツール( G )
バケツのアイコン、または上図のアイコンをしており、
単色塗りつぶし
グラデーションでの塗りつぶし
をメインで使用するツールになります。
グラデーションは「新規グラデーション」という形でパターンを保存できるので使いまわしが可能です。
右手にマウス、左手がフリーのとき、左手で上記のショートカットキーを押せるので覚えておくと便利です。
横書き文字ツール( T )
こちらも説明は不要だと思いますが、テキストを追加できます。
ツールの長押し(右クリック長押し)で横書き文字ツールを縦書き文字に変えることもできるので、使い方を含めてショートカットも覚えておくと良いかと思います。
クイック選択ツール( W )
画像内の特定の箇所をトリミングするときに非常に便利で
オブジェクト選択ツールクイック選択ツール
自動選択ツール
の3つの使い分けで、ほとんどの対象をトリミングできるのが利点です。
直ぐにトリミングに取り掛かりたい場合は、ショートカットを覚えておくと作業効率を上げることができると思います。
知っておきたいツールのショートカット
ここでは、使う機会が限られるが余裕があれば知っておきたいツール関連のショートカットを紹介します。
ペンツール( P )
ペンツールは画面内をクリックすることでパスを作成し
選択範囲の作成パスの境界線
パスの塗りつぶし
などを行うことができます。
ペンツールとアクション機能を使うことで、素早く「線画・図形」を描くことができるため、Photoshopに慣れてきたらショートカットと同時に覚えておきたい機能の一つだと思います。
ペンツールを使った線画・塗りつぶしをマスターしたい方は
を是非ご覧ください。
スポイトツール( I )
このツールは名前の通り、キャンバス内の色をスポイトできる機能です。
イラスト制作において必須のツールになるため、左手デバイス「TABMAT」などに登録しておくと、スムーズにイラストの色塗りをすることができますよ。
ちなみに私も、TABMATの設定にスポイトツールは登録してありますが、サムネイル作成のときはあまり使用しないのが現状ですかね。
(自分だけかもしれませんが(-ω-)/)
覆い焼き/焼き込みツール( O )
このツールは作成したイラストやサムネイルの仕上げに使うことがある機能で
覆い焼き:選択した範囲を明るく
焼き込み:選択した範囲を暗く
変化させることが可能です。
↓実際の覆い焼きツールを使って明るくしたGIF動画↓
作成した画像に対して
・なんか色味がしっくりこないな~
・もう少し「この部分だけ」明るくしたいな!
といったときに使える機能なので、ショートカットも覚えておくと便利だと思います。
では最後のイラスト制作関連のショートカット紹介の前にお知らせです。
Adobe Photoshopを使って
Photoshop未経験だけど、実践的な内容を効率良くマスターしたい
グラフィックデザインに本格的に取り組みたい
画像編集を実例を交えつつマスターしたい
という方は「株式会社シーモスデザイン」さんの技術系通信講座「Photoshop CC 通信講座」がオススメです。
スキルを手に入れて副業・転職をしたい方
グラフィックデザインや画像編集をマスターして就職を有利に進めたい方
も是非上記リンクからのぞいてみてください。
イラスト制作関連のショートカット
最後にイラスト制作において重宝するショートカットキーを紹介します。
イラスト制作関連とありますが
・ブラシパターンをレタッチで使うとき
・ブラシとペンツールで描画するとき
などでも使う機会が多いので、余裕があれば是非覚えておきましょう。
ブラシサイズを変えるショートカット2種類
ブラシサイズを変えるショートカットキーは実は2つ存在し、この2つのショートカットはPhotoshopを使っている環境・デバイスによって使い分けると良いかと思います。
具体的にショートカットキーと、使い分けを見てみましょう。
ブラシサイズを上げる
✅ ブラシサイズを上げる方法_01
まずはショートカットキーが1つのものです。
こちらは
などを使用する場合に割り当てると便利なショートカットキーになります。
理由は、1つのキーでブラシサイズを変更できるからですね。
両手を常にキーボードにおいてPhotoshopを使っていらっしゃる方がいたら、左手デバイスなど使わなくても良いかと思いますが(>_<)
ちなみに「左手デバイス」とは様々なアプリのショートカットを一つのデバイスにまとめれるデバイスになります。
当サイトでもCLIP STUDIOで販売している「TABMAT」の設定方法
を紹介した記事を公開しているので、興味があれば是非ご覧ください。
✅ ブラシサイズを上げる方法_02
Option + 右クリック + マウス右方向へ移動
Alt + 右クリック + マウス右方向へ移動
こちらは
ことが多い方にオススメのショートカットになります。
理由は「右手で、右クリック&マウス移動:左手でAltキーをクリック」を押しやすいからです。(右利きの場合)
先ほどの「 ] 」キーはキーボードの右側にあるので、どうしてもマウスを持つ手と被ってしまい押しにくいと感じました。
なので、このショートカットキーを知っておくと、ストレスフリーでブラシサイズを変更できるためオススメです!
ブラシサイズを下げる
✅ ブラシサイズを下げる方法_01
ブラシサイズを下げるショートカットキーは上げる方法と逆のショートカットキーを押すと、ブラシサイズを下げることが可能です。
✅ ブラシサイズを下げる方法_02
Option + 右クリック+マウス左方向へ移動
Alt + 右クリック+マウス左方向へ移動
ブラシサイズをマウスを使って下げる方法は、ブラシサイズを上げる方法とマウス移動方向が逆になっただけです。
このように、ブラシサイズ関連のショートカットキーは覚えておくと便利です。
当サイトでも、ブラシ関連のショートカットキーに特化した
という記事があるので、是非ご覧ください!
画面の拡大縮小ができるショートカット2種類
続いて、画面の拡大縮小のショートカットキーを2種類紹介します。
こちらも、使用環境・デバイスによって使い分けて頂ければと思います。
マウス位置を中心に拡大縮小
Option + マウスホイールをスクロール
Alt + マウスホイールをスクロール
こちらは「マウスホイール」とあるので
ことが多い方にオススメのショートカットキーです。
また、この拡大縮小は
ため、非常に使い勝手が良いのが利点ですね。
知らなかった方は、今日から是非取り入れてみてください。
画面の中央へ拡大 / 縮小
Command + Numpad+ / Numpad-
Ctrl + Numpad+ / Numpad-
こちらは画面中央に拡大縮小するショートカットキーで「左手デバイス:TABMAT」などを使える方にオススメです。
使いにくさとして、中央の拡大縮小しかできないのでイラスト制作時は不便さが残りますが、知っておいて損はないショートカットキーだと思います。
※ 左手デバイスでもマウスカーソルの位置に拡大縮小できるショートカットキーがありましたら、Twitterなどでご教授頂けると幸いです。(>_<)
以上、Photoshopで作業効率を上げるショートカットの紹介でした。
ショートカットのカウントはこのマークをカウントしましたが、思ったほどありましたね。
ショートカットを覚えるといっても使いながら、そういえばこのショートカットキーは○○だったな!と覚えていくのが近道な気がするので、実践を交えながら試してみてください。
お疲れ様でした。