ここでは「Raspberry pi(ラズパイ)」をiPhoneのテザリングを使ってSSH接続する方法を紹介します。
皆さんは「Raspberriypi」を使っているときに
ラズパイを外出先でも使用したい
iPhoneのテザリングでSSH接続したい
と思ったことはありませんか?
この記事を読むことで、スマホ一台あればどこでもラズパイをSSH接続でPCとつなげることが可能になります。
という環境でもラズパイの電源供給さえできればラズパイを使うことが出来るので、是非この機会にテザリング機能を使ったSSH接続方法を覚えておきましょう!
それでは始めていきますね。
ラズパイ、iPhone側での下準備
では最初にラズパイ、iPhoneそれぞれで接続のための準備をしていきます。
iPhone側の接続準備
iPhone側でテザリング契約をしているものとして話を進めていきます。
まずiPhone側の
からインターネット共有画面を開きます。
インターネット共有の部分をクリックして
この画面になると思うので以下の3点を確認します。
Wi-Fi(テザリング)のSSID
Wi-Fiのパスワード
ほかの人の接続を許可:ON
まずWi-Fi(テザリング)のSSIDを確認します。
”Wi-Fi”のパスワードの下側に
という記述があると思うので、この
部分を覚えておきましょう。
この※※※※の名前がWi-Fi(テザリング)のSSIDとなります。
デフォルトではWi-Fi(テザリング)のSSIDは「iPhone」となっています。
またパスワード、ほかの人の接続を許可:ONは画面の通りなので確認しておきます。
テザリングのためのSSID・パスワードはラズパイ側でssh接続の設定をするときに必要なため、画面のどこを見ると良いのかを知っておきましょうね。
ラズパイ側の接続準備
続いて、ラズパイ側にWi-Fiの設定を追記していきます。
iPhoneのテザリングは普通のWi-Fi接続の設定と少し異なる記述があるので注意しましょう。
まずはラズパイを「TeraTerm」などで繋げておきます。
コマンドを打てる状態になったら
と打ち込み、ネットワークの設定を記述していきます。
記述内容は
network={ ssid="iPhone" psk=" Wi-Fiのパスワードを入力 " proto=RSN pairwise=CCMP auth_alg=OPEN key_mgmt=WPA-PSK priority=1 }
とします。
「ssid」の箇所は先ほど確認したSSID名を、「psk」はWi-Fiのテザリングをするときに打ち込むパスワードを入力します。
普通のネットワークに接続するときと異なる点は、スマホ等のテザリングの場合
pairwise=CCMP
auth_alg=OPEN
という記述が必要になることです。
自分がスマホ等でWi-Fiのテザリングが上手くいかない原因は、この2行を書くことで解決できました。
最後の行の「priority=1」はWi-Fiの接続順位を示しており、Wi-Fiの優先接続順位を決めることができます。
自分の場合は
既存のWi-Fi:priority=0
スマホ等のテザリング:priority=1
と優先順位をつけています。
スマホ等のテザリング用のネットワーク記述ができたら
でラズパイを再起動させます。
再起動したら、ラズパイ側でiPhoneのSSID名が表示されているのかを確認しておきます。
Linuxコマンドで
と打ち込み「ESSID:※※」の中から”iPhone”などのSSID名を探しましょう。
上図では無事「ESSID:”iPhone”」が表示されていることが確認できますね。
これでラズパイ側がスマホ等でテザリングしたWi-Fiを認識していることが分かります。
あとは実際にテザリングを使ってSSH接続をしてみるだけです。
テザリングを使ってSSH接続する
ではスマホ等のWi-Fiを使ってラズパイをssh接続してみましょう。
まずはPC側のWi-Fiをテザリングのネットワークに置き換えます。
続いて「TeraTerm」を立ち上げて「ユーザー名、パスフレーズ」を入力してログインをします。
「OK」をクリックしてログインをすると
無事ログインをすることができました。
皆さんも上記のようにスマホ等のテザリング機能を使ってラズパイを外出先でも使えるようにするのも、良いかもしれません。
またラズパイをPCでリモート接続する方法も当サイトで紹介しているので、こちらも是非ご覧ください。
お疲れ様でした。