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[アクリル]スライド式ケースの自作方法~CAD図面・寸法あり

ここでは「アクリル板」を使って「スライド式アクリルケース」を自作する方法をまとめたものです。

 

この記事を読むことで

アクリルケースの作成図面(CAD)

スライド式アクリルケースの仕組み

スライド式アクリルケース自作の一連の流れ

を知ることができます。

 

スライド式アクリルケース自作したい!

という方は是非最後までご覧ください。

 

実際に完成したスライド式アクリルケースはこんな感じです。↓↓↓

slide-case12

 

※ 製作環境・使用するもの・使用ソフト等は以下の通りです。

加工環境:レーザー加工機・三次元加工機

アクリル:アクリサンデー透明3mm

ナット:六角ナットφ3

ねじ:耐食性アクリルねじ

CADソフト:Autodesk Inventor

もちろん、アクリルカッター、アクリル用エンドミルでの穴あけ等で代替可能ですし、三次元加工機を使わなくともスライド式アクリルケースは自作可能です。

 

それでは始めていきますね。

 

スライド式アクリルケースの設計・寸法

スライド式アクリルケースを作るための設計と寸法を考えていきます。

 

アクリルケースの設計図を決める

まずはスライド式アクリルケースの設計図を考えます。

スライド式アクリルケースでは

スライド用のガイド・レール

が必要になるので、参考になる設計図を探しましょう。

 

acylic-case-order-made

※ 引用 アクリルケースオーダーメイド専門店[大手工具] スライド式

 

今回はアクリルケースオーダーメイド専門店「大手工具」さんのスライド式アクリルケースを参考に設計を行うことにします。

ですが「大手工具」さんのアクリルケースのように、アクリルを綺麗に接着できないと思ったので、ガイド・レールを出っ張らせるのではなく、凹ませる方針で設計を行いました。

 

アクリルケース上下面の寸法を決める

設計方針が決まったので、実際に寸法をCADソフトにスケッチしていきます。

寸法はお好みで決めてもらえば良いので、今回は小さめのスライド式アクリルケースを作成することにします。

 

slide-case-1

まずはスライド式アクリルケースの上下の面をスケッチします。

アクリルケース上下面の寸法は

縦×横:196×73.2(内寸:190×60)スライド用のガイド 2mm

スライド用のレール 3.2mm(使用するアクリルの厚さ+0.2mm程)

となるようにしました。

 

ここでアクリルケース上下面を作成するときのポイントは

寸法に側面用の長さを加算する

スライド可能なガイド&レールを作成する

ことです。

 

当サイトで作成するスライド式アクリルケースは「3mmのアクリル」で作成するため、これらを側面に引っ付けるための幅スライド用ガイド・レールの幅を確保する必要があるのです。

つまり、

実際の内寸に各面貼り付け用の幅・厚さを加えて設計

しなければならないということですね。

 

今回作成するアクリルケースを例にあげると

横:内寸 190mm + 側面の厚さ 3mm × 左右分 2枚 = 196mm

縦:内寸 60mm + 後面の厚さ 3mm + 前面のガイド 2mm × 2 + 前面のレール用溝 3.2mm × 左右の扉 2枚 = 73.2mm

という感じです。

 

また、スライド用のガイド・レールは余裕を持って凹凸の幅を取っておきましょう。

レール凹み寸法:縦×横×高さ 193×3.2×1.5mm(縦の寸法が多く必要な理由は後程)

ガイド寸法:幅 2mm

※スライド用のガイド・レールは三次元加工機で加工できる前提で話を進めていますが、加工環境がない場合は凹み幅分を凸部分として重ねれば(重ねて接着すれば)問題ありません。

凸部を重ねるイメージとしては、先ほど紹介した「大手工具」さんの作成例のような感じです。

 

実際のスケッチ&押し出しイメージはこちら↓↓

slide-case-2

 

アクリルケースのスライド面の寸法を決める

続いて、スライド用のドアをスケッチしていきます。

slide-case-3

スライド用のドアはレールの溝にはめ込むため、縦のサイズを側面サイズより溝の深さ分大きくしなければならないことに注意します。

縦:70mm(実際の高さ 67mm + レール用の溝 1.5mm ×上下 2 = 70mm)横:100mm(ドア部分 90mm + ドア固定部 10mm)

スライド式のドアは中央で交わる性質があるので、このドア固定領域を確保した上で設計を行いましょう。

 

また、三次元加工で加工できる環境下なら「扉部分」をフィレットで作成しておくと良い感じに取っ手を作ることができます。

slide-case-4

 

また、スライド式の扉の一方にはナットを埋め込めるようにしておくと綺麗な見た目になります。

 

同様に反対側のスライド式の扉も作成しましょう。

slide-case-5

CADソフトを使いこなせる方なら、オブジェクトミラーで簡単に左右対称のスライド用ドアのCADデータを作れると思います。

 

アクリルケース側面・後面の寸法を決める

最後にアクリルケースの側面・後面の寸法を決めます。

側面、後面の寸法は実際の内寸と同じ寸法になるので、簡単にサイズを決めることができます。

slide-case-6

まず側面用のアクリルサイズは

縦×横:67.0 × 73.2mm

です。

 

slide-case-7

続いて、後面用のアクリルサイズは

縦×横:67.0 × 190mm

です。

 

側面・後面のサイズ決めに迷ったら、上下面の寸法図を思い出してみてください。

 

スライド式アクリルケースの作成・組み立て

スライド式アクリルケースの寸法・スケッチができたので、実際に加工&組み立てをしていきます。

 

スライド用扉の作成時で注意する点

ではスライド式アクリルケースを組み立てていきます!と言いたいところですが、ここで自分がスライド式アクリルケースを作るにあたりミスした点を共有しておきます。

アクリルケース上下面のレール凹み寸法において「縦:193」と紹介したと思いますが、これは「縦:190mm」の内寸と同じサイズでレール幅を作成すると、中央固定部の径が合わなくなるからです。

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理由は単純で、内寸と同じサイズで溝を作成すると

エンドミル径の半分が加工誤差として生じる

ため、内寸190mmよりもレールの長さが小さくなってしまうからです。

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三次元加工機等で溝・レールを掘る際は、加工時の誤差に気を付けて寸法を決めましょうね。

 

アクリルケースの組み立てと動作確認

実際に作成したアクリルケースのパーツはこんな感じです。

slide-case-10

作成したパーツを「アクリル用接着剤」で止めていき、スライド式アクリルケースを組み立てましょう。

 

slide-case11

スライド部分にねじ止めをしておけば、スライドが動くことがなく、施錠の役割をしてくれます。

 

スライド用レールの隙間を3.2mmと余裕を持たせてるので、スライドもスラスラ動きます。

slide-case12

あとはアクリルケースの中に飾りたいものを入れれば、完成ですね!

 

また当サイトでは、アクリルを使ったDIYとして

[アクリル]フォトフレームの自作方法~CAD図面・寸法あり

 

[アクリル]テーブルの自作方法~CAD図面・寸法あり

といったことも紹介しているので、興味がある方は是非ご覧ください。

お疲れ様でした。

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