ここでは「Raspberry Pi 4 Model B」へインストールした「Ubuntu Server 20.04.2 LTS」へGUI環境である「Ubuntu Desktop」のインストールからVNCViewerでリモート接続できるようにするまでの手順を紹介します。
この記事を読むことで
Ubuntu Desktopをラズパイへインストールする方法
Ubuntu DesktopへVNCからリモート接続する方法
を知ることができます。
ラズパイでGUI環境を使用したい方や、Ubuntu Desktopへリモート接続したい方は是非最後までご覧くださいね。
それでは早速始めていきましょう!
Ubuntu Desktopの環境を準備する
Ubuntuをインストールしたラズパイを起動したら、まずはUbuntu Desktopをインストールしていきましょう。
コマンドからubuntu-desktopをインストールする
まずはお馴染みですが、アップデートなどをかけておきます。
sudo apt-get update
sudo apt-get upgrade
続いて、今回の本命である「Ubuntu Desktopのパッケージ」を下記コマンドよりインストールを行いましょう。
インストールが完了したら
SSHの接続許可として
SSHのファイアウォールの許可として
また、Vinoの管理者権限を外すため
を実行しておきましょう。
これらのコマンド実行が終了したら、一度ラズパイをシャットダウンします。
GUI表示の環境を準備する
CUIでubuntu-desktopをインストールしたら、実環境でGUIを表示するための環境・モノを準備していきます。
GUI環境を準備するのに必要な機材は以下の通りです。
GUI環境で必要なもの・機材
HDMI対応モニター
HDMI to MicroHDMIケーブル
USB有線キーボード
USB有線マウス
実際に準備するとこんな感じになります。
ここまで準備ができたら、ラズパイの電源を入れ直し、モニターにUbuntu のGUI表示がされているか確認をしましょう。
上手く表示されればGUI環境の構築が完了となります。
Ubuntu DesktopにVNC接続できるようにする
GUI環境での表示ができたら、別のPCからVNC接続できるように設定を行っていきます。
VNC接続をパスワード要求より許可する
デスクトップが表示されていると思うので
をクリックします。
Settingsをクリックすると、新しく設定ウィンドウが開くので
を選択しましょう。
すると、下図のようなにScreen Sharing用のウィンドウが表示されるので
Access Options > Require a password > Password
Newtworks > ON
と設定します。
デフォルトでは「New connections must ask for access」にチェックが入っており
ため、リモート接続する側のPCから簡単にアクセスできるよう、こちらの接続方法にしました。
これで、VNC ViewerなどからGUI環境をリモート接続することができます。
VNC接続時のその他設定
その他、VNC接続時に設定しておきたい項目をまとめておきます。
VNC接続での画面共有サイズ
VNC接続時に共有画面のサイズが適当でない場合があります。
その場合は、VNC Viewerの設定マーク⚙から
に設定しておきましょう。
Ubuntuのターミナルサイズ変更
Ubuntuのターミナルを開く(Ctrl + Alt + T )と、画面いっぱいに表示され使いにくいこともあります。
このような場合は、ターミナルサイズの初期表示サイズを変更しましょう。
のcolumnsとrowsを任意に変えることで、ターミナルサイズを変更することが可能です。
Ubuntu Desktopの外観
Ubuntu Desktopの外観も変更可能で
から3パターン選択可能です。
以上、Ubuntu Desktopをインストールし、VNC接続するまでの一連の操作方法でした。
Ubuntuを触っていると、GUI環境が欲しいときがでてくるので、この記事が参考になれば幸いです。
お疲れ様でした。